「やらずの雨」はせっかく恋人と逢えたのに別れの時間が来て、 帰したくないと思っている時に、タイミングよく降りだす雨のこと。

昔聞いた校長先生のお話の中にこのスレ向きかな? と思うのがあったので。

校長先生がまだ普通の国語教師だった頃、外人さんの家に遊びに行ったんだって。
で、2時間ほど話をしたり、お茶を飲んだりして楽しい時間を過ごした後、
「じゃあ、そろそろ帰ります」
と、先生が玄関を出るとき突然雨が降り始めたんだって、それはもうザーザーと。
すると外人さんが「ああ、やらずの雨ですね」と言ったのだそう。

先生も「なんでそんな言葉を」とびっくりして、よくよく聞いてみたら。
昔同じように外人さんが日本人の家に遊びに行って帰る時に、雨が降りはじめたそうで、
「やらずの雨」という言葉とその意味を教えられて、そのあまりの美しさに感動して、
いつか使ってみたいと機会を待ち構えていたらしい。

「やらずの雨」はせっかく恋人と逢えたのに別れの時間が来て、
帰したくないと思っている時に、タイミングよく降りだす雨のこと。
その話を聞いてから、私のいつか絶対使ってやりたい日本語No.1は「やらずの雨」です。

引用元:https://quote-over100notes-jp.tumblr.com/post/659069675431460864