「もっとやった方が安全です」「全員から賛同を得ると後がやりやすいです」「100点の方が90点よりいいです」皆さんも「プロ」からこうしたアドバイスを貰ったこと一度はあるのではないでしょうか?こうしたアドバイスを総称して「More is better」といいます。
経営や事業上の判断は限られた資源をどう分配するかです。そして、その判断をする上で、定性的か定量的かは別として、不可欠な情報は費用対効果です。どこまでやれば、どれだけ成功する確率は高まるのか。失敗するとどんなリスクが、どんな確度で発生すると予想されるのか。その根拠は何か?最低でもどこまではやらないといけないのか。それは何故か。こうした情報が不可欠なのです。Moreをどこかで求めれば、どこかでLessにならざるを得ません。それなのに、More More Moreではまったく参考になりません。(特定のケースとしてMoreが逆効果になるという話なら価値はありますが)
こうした中で、「More is better」という発言は、「お菓子を沢山買うには100円より1000円の方が沢山買えます」レベルの発言で付加価値0です。つまり、友人との雑談ならまだしも、プロ、お金を取ったアドバイスとしては全く認められないものです。頭の良いお客様なら直ぐに看破されて追い出されるでしょう。
こううした付加価値0な発言に対しての良くある皮肉がこのタイトルにある「More is always better」なのです。
引用元:http://yaruo.tumblr.com/post/174564444274