「間に合って」と訳されることの多い “in time” ですが、この際日本語訳は忘れて、上の定義をイメージしてみてください。
「何かが起こる前に、十分(じゅうぶん)早く」ということです。
ポイントは「何かが起こる前に」です。そこには「何か」があるんですね。
なので、”in time” からは何かが起こる前の時間の広がりをイメージできると思います。
そうすると、定義の後半にある “early enough” がスッと理解できますよね。何かが起きる前に十分な時間があるというイメージです。
このイメージを膨らませると、冒頭に出てきた例文、
I’ll be there in time.
は、何かが起こる前に時間に余裕を持って到着する姿が思い浮かびますよね。
次は “on time” です。
これも英英辞書で調べてみると、こう書いてあります。
at exactly the correct time
(オックスフォード現代英英辞典)
「正しい(正確な)時間に」なので、なにか「予定された時間」というものがあることが分かりますよね。
また、これも「日付・時間の前置詞。”in、on、at” どれを使う?」のコラムで紹介しましたが、”on” は特定の日付や曜日を表す時に使われる、時間の流れの中の特定の一点を指すイメージです。
そうすると “on time” は「正しい時間」という点にぴったり乗っかっているイメージができますよね。なので、
I’ll be there on time.
からは、予定された時間にぴったり到着するという姿が思い浮かべられます。
日本の電車やバスなどの交通機関が “always on time” と表されたり、いつも時間通りに来る人のことを “He’s always on time” のように表すのも、このイメージができていれば簡単に理解できますね。
引用元:https://kiwi-english.net/13164