大企業だけに当てはまることなのかもしれないが、内勤で「コミュニケーション能力」と言ったら、それは「反対意見を抑え込む能力」(の一部)だ。
仕事には必ず何らかの問題(障害)がつきもので、その解決は大抵何らかの「変化」を伴い、そして「変化」には【絶対に】反対意見が存在する。(逆に言うと、もし反対意見がないなら、その行動は変化をもたらさない。)何故なら、人間は「変化」の兆候を目の当たりにしたとき、本能的に不安になる生き物だからだ。そして、その「本能的不安」は必ず「反対意見」という形で表現される。もちろん、この「反対意見」の中には正しいものもあって、それに従うべきであると結論づけられることもある。けれど往々にしてこの「反対意見」は「でっちあげ」みたいなもので、たとえば極めて稀な例外的状況を100倍くらいに強調したものにすぎなかったりする。「コミュニケーション能力」とは、周りの人間が変化を忌み嫌っていることを見越して、あらかじめ反対意見の元に根回ししておくか、もしくは反対意見が出たあとにフォローすること、要は「角が立たないようにする能力」のことである。
最初の話に戻ると、「学生に求めるものは?」の問いに対する答えは、「何かを変える必要が生じたとき、角が立たないように周りを説得する能力」だということになる。(学生は「角が立たないように調整する」なんて泥臭いことに興味も夢も抱かないだろうから、オトナは学生に対してこんなふうに答えないけど。)
引用元:https://quote-over100notes-jp.tumblr.com/post/657689827510190081