<もしも修学旅行が“現地集合”だったら!?>
たとえばこんな話※1がある。
その学校の修学旅行の行き先は「石垣島」だった。石垣島といえば沖縄本島から400km以上離れている果ての地だ。まあ、ここまではありえるかもしれない。でも、その修学旅行は“現地集合”だったのだ。
あなたは「つまらん冗談だ」と思ったかもしれない。しかし学生たちは、親に聞くなり、本を読むなりして、必死に石垣島までの行きかたを調べ、飛行機あるいは船のチケットを自分で手配し、不安に押しつぶされそうになりながらも、やっとの思いで現地にたどり着いたのだった。
そうするとどうなるか。面白いことに、学生たちは石垣島に着いた時点で感動がMAXになるのだ。ある者は「怖かった」と肩をふるわせ涙した。ある者は「着いたぞ」とはしゃぎ回った。修学旅行の目的が、その名が示す通り“学を修めること”なら、彼らはもう帰ってもいい。
なぜなら、この島に自力でたどり着いた時点で、すでに、彼らは様々な社会勉強ができたはずだからである。(さすがに親に送ってもらったやつはいなかっただろう……)
ともかく、学生たちはまるで戦場をくぐり抜けて来たかのように喜び合った。要するに“不便”はひとの感動のハードルを下げるのである。
引用元:http://yaruo.tumblr.com/post/173669286204