小学生や幼い子たちに、“知らない人に声をかけたり目を合わせたりしてはいけない”と教育するのが常識のひとつかもしれません

そこで、午後の研修開始時に、彼らに聞いてみたのです。
「朝から半日、ご一緒していますが、皆さんから挨拶の声がかからないのが、私としては不思議です。何か理由があるのですか?」

すると、ひとりが答えてくれました。
「知らない人には、自分から声をかけるものではないと思います」

答えてくれた方を含め、複数の方の話を聞くと、
彼らは子供の頃から“知らない人に声をかけたり目を合わせたりしてはいけない”と大人に言われ続けて育った過程があるとわかりました。
研修担当者や人事担当者は“知っている人”で初対面の私は“知らない人”ということです。

「挨拶ができない」のではなく「挨拶の定義が違う」のです。

確かに、今の社会では、小学生や幼い子たちに、“知らない人に声をかけたり目を合わせたりしてはいけない”と教育するのが常識のひとつかもしれません。
その認識を前提にした世代が、今、社会人として一歩踏み出す時期になりつつあるのです。

引用元:https://gkojay.tumblr.com/post/639259672649596929