この「ウナギ文」の親戚関係にある文として、「コンニャク文」というのがある。
「コンニャクは太らない」
もちろん、コンニャクが太っていく訳ではない。「コンニャクはいくら食べても、食べた人は太らない」という意味だ。
これも、同じ構造だ。これは、食べ物と太る関係を述べている文脈の中では、ごく当たり前に使われる。
「コンニャクの話ですよー」と主題を示し、食べ物と太る関係を述べている共通認識があるから、そこは省略し、「太らない」と述部を述べているだけなのだ。
日本語はパーツ・パーツを組み合わせての帰納法的にできているのではなく、この大きな構造が大事なのだ。文脈、文型と「てにをは」で作られたスペースに自立語が放り込まれる。ただ、それだけなのだ。
引用元:http://quote-over100notes-jp.tumblr.com/post/177509548653