
Specific 目標が明確であること
最初に目標が明確であるかどうかをチェックします。今回の目標である「英会話スクールに通い勉強する」だけでは、どのレベルの英会話を身につけたいのかが分かりません。つまり、目標が明確であるとは言えません。
今回は「海外旅行を楽しむため」という目的があるため、日常会話の基礎レベルが身につけば問題ありません。そこで、「日常英会話の基礎を英会話スクールで習得する」という目標に変更します。
Measurable 測定が可能であること
次に目標が測定できるものかを判断します。最初に立てた目標の「英会話をマスターする」というゴールは、対象の範囲が曖昧で測定ができません。
目標を立てるときは、数字で表現できる内容にすることが望ましいです。そうすることで、「達成できたかどうか」を客観的に判断できるからです。
例えば、「TOEIC734点」や「半年間の個人レッスンを受講」というような数値化された目標です。そこで今回は、「3ヶ月間の日常英会話コースを修了する」という目標を設定します。
Achievable 達成が可能であること
そして、設定した目標が本人にとって達成が可能であるかを確認します。冒頭でも話したとおり、目標の設定が高すぎると、達成の意欲が沸いてこなくなるからです。
そこで、設定した目標のレベルは、本人にとって達成可能な範囲かを判断しなければいけません。
受講するコースは日常英会話の基礎を学ぶもので初心者を対象としたコースです。本人は中・高・大学で英語を勉強していて基礎レベルの知識は持っています。そのため、授業内容にもついていけるレベルであり、本人にとって達成可能な目標と言うことができます。
Realistic 達成が現実的であること
次に設定した目標を達成することは、現実的であるかを判断します。目標のレベルが適切であったとしても、本人の現状から考えたときに、達成が現実的でなくては意味がありません。
そこで、目標達成が本人にとって現実的がどうかをチェックします。
今回、受講する日常英会話コースは週に一回のレッスンです。 週に一回の講義であれば、学生や会社員であっても3ヶ月間通い続けることは難しくはありません。そのため、現実的な目標設定であると判断することができます。
Timely 達成の期限があること
最後に設定した目標に期限が設けられているかを確認します。「3ヶ月間のコース」というように受講期間は明確ですが、それをいつ迄に修了するかという期限がありません。
期限がなければ、人は行動に移すことができません。時間制限という強制力がないと「やる気が沸いてきたらやろう」というように、先延ばしにする傾向があるからです。
そこで、11月に海外へ旅行に行く予定があることから、「今年の10月までに修了する」という期限を設定します。そうすることで、「いつまでにスクールに入会しなければならない」とい具体的な行動が見えてくるのです。
ここまで、最初に立てた目標をSMARTの法則を使って見直しを行なってきました。その内容をまとめると、以下のようになります。
- S(明確) 日常英会話の基礎を習得する
- M(測定可能)英会話スクールの日常会話コースを修了する
- A(達成可能)週に一度のレッスンのため会社員でも受講が可能
- R(現実的) 基礎レベルの知識はあるためレッスンの難易度は適切
- T(期限) 今年の10月までに