フラットな組織で全員が一丸となって目標に挑むやり方は、そのルーツをたどればかつての日本をモデルにしたものだともいわれている

防水透湿性素材「ゴアテックス」など先端技術を駆使した製品で知られる同社は、何と社長以外の社員には上司、部下といった上下関係が一切ないのだとか。もちろん、チームで仕事を進める場合にはリーダーが必要になる。そんなプロジェクトが立ち上がると、みんなでリーダーを決める。けれどもそのリーダーはあくまでそのプロジェクトでリーダーという役割を果たす人なのであって、それが永続的な資格や役職になるわけではないらしい。

 このような、フラットな組織で全員が一丸となって目標に挑むやり方は、そのルーツをたどればかつての日本をモデルにしたものだともいわれている。80年代、米国の産業界は停滞を抜け出すべく、当時絶好調だった日本企業の研究にいそしんだ。そこから多くの法則や手法を導き出し、多くの企業がそれを参考にしたのだが、そんな一連の研究成果のなかから出てきた考え方の一つに、「リニアモデルと連鎖モデル」というものがある。

引用元:https://xtech.nikkei.com/dm/article/COLUMN/20090522/170533/?P=7