番組内のヤンキーは、「愛嬌があって」「個性的で」「正義感が強くて」「仲間思いで」「弱いモノいじめが大嫌い」なキャラクターとして描かれる。一方、「優等生」の描かれ方は、ほとんど「差別的」ですらある。

さよう。上記のヤンキードラマは、全体として、「悪いのはキミたちじゃない。世間の方だ」という主張を繰り返している。でなくても、プロットの中でヤンキーを称揚し、慰安し、英雄化している。

 であるから、いずれのドラマにおいても、「ヤンキー」および「やくざ」は、肯定的に描写される。

 番組内のヤンキーは、「愛嬌があって」「個性的で」「正義感が強くて」「仲間思いで」「弱いモノいじめが大嫌い」なキャラクターとして描かれる。ただ、「カッっとなりやす」くて「計算が苦手」であるがゆえに、後先を考えずについつい法律を犯してしまう場合もある……と。

 こんなバカな(←つまり、ヤクザにとって都合の良い)キャラ設定があってたまるものか、と、少年課の警察官の皆さんは心を痛めている……はずなのだが、こっちの方が受けるのだから仕方がない。

 一方、「優等生」の描かれ方は、ほとんど「差別的」ですらある。

 冷酷で計算高くて型にハマっていて小心者でマザコンで、利己主義でケチくさくて成績にしか興味がない。そのうえ、人間が薄っぺらで、他人を数字でしか評価しない了見の狭さゆえに友だちが少なくて、孤独で、そのくせ傲慢で……と。

引用元:https://quote-over100notes-jp.tumblr.com/post/675917265386045440