「風通しの悪い組織」は、「問題があってはならない」という意識に支配され、「問題が出ないように厳しく管理する」ことが組織の方針であり、行動原理となっています

「風通しの悪い組織」は、「問題があってはならない」という意識に支配され、「問題が出ないように厳しく管理する」ことが組織の方針であり、行動原理となっています。そのため、不平を口にするのはルール違反であり、組織を混乱なく回すことが最優先と考えられるようになります。そして、あらゆる行動に牽制や抑制が働き、無難な対応しかできない組織となってしまいます。結局は、何をやっても成果はそこそこに、大きなビジネスを生みだすことは難しいでしょう。

また、問題があってはいけないから、問題が起きれば、なんとか表沙汰にならないようにと隠蔽化し、個人で解決しようという意識が働きます。しかし、解決できないままに深刻な事態へと向かってしまえば、ビジネスにも個人にも大きなダメージを与えることになるでしょう。

このような事態を避けようと、部下は自然と防御的行動をとるようになりまする。例えば、

  • 上司の意見に合わせる
  • 文句を言わず黙って従う
  • 面倒な情報は上司に伝えない
  • 当然、組織のパフォーマンスが上がることはありません。

これに対して「風通しの良い組織」とは「問題があるのは普通」という考えが行動を支配しています。そのため、問題を早く出させるように多くの機会を作ろうします。そのために、問題をどんどん提起することを評価し、困難があっても改善、改革することを奨励するような雰囲気作りを努力するようになります。その結果、新しい発想、新しいきっかけ作りが誘発され、潜在力が引き出されるようになるのです。また、問題が小さい内に顕在化されるので、深刻な事態を回避することにもなります。

このような組織は、常に積極的な行動を取るようになります。例えば、

  • 積極的な「抵抗勢力」になる
  • おかしいと感じたらすぐに伝える
  • 問題を解決しようと支援を求める
  • 組織は、個々人の持てる力以上のものを引き出す事ができるようになり、高いパフォーマンスを維持しづけることができるのです。

引用元:https://blogs.itmedia.co.jp/itsolutionjuku/2015/07/post_112.html